今年の夏至は、6月21日。毎年梅雨の真っ最中で実感しにくいですが、太陽の黄経が、90度に達し北半球では一年の内で昼が一番長い日です。
清時代頃まで、夏至節は、疾病、凶作などの災いを祓うために、神を祭り、一家だんらんの休日だったそうです。
中医学的に言えば、陽が最も多い日に当たり、人間の陽も表に出て発散、活発体制に入りますので、体に疲れを感じます。心を平穏に保って、陽が上がりすぎないようにいたしましょう。
まだ日差しはそこまで強くもなく、気温も高くありません。長雨で湿が多く、この時期、特に6月7月は、生薬を使った献立を立てます。
食材は、冬瓜、緑豆、小豆など。生薬は、茯苓、当参、黄耆など脾によく、利湿効果のある物をつかいます。夏至を過ぎれば、スイカもOKです。
清熱利湿、安神作用のある卵とトマトの炒め物は、この時期の食べ物です。