日本の薬草 (小学館) 食物性味表 (日本中医食養学会)等参考にしております。
ソメイヨシノが散った後、八重桜が満開の
花を付けています。
良い香りの成分は、山桜の樹皮(桜皮)や、
甘がわにあり、鎮咳、蕁麻疹、不眠、精神安定、
二日酔いに効果があるそうです。
八重桜の花や葉にもその成分があるので、
花の塩漬けしたものに熱湯を注いだ結納の席などに
使われるあの桜湯も二日酔いに効くと言われています。
!市販されている物は、
塩分が多いので塩を落としてから使いましょう。
庭に鈴なりになった琵琶を、友人が
届けてくれました。
梅雨時に良い食材です。
琵琶の薬効は、種と葉に有りますが、
実の効能は:疲労、胃もたれ、口渇、
熱による咳、痰、嘔吐美肌、イライラ、
のぼせの緩和、便秘、下痢の解消。
味:甘酸 性:涼 経絡:脾 肺 肝
そのまま食したり、琵琶酒、コンポート、
蜂蜜漬け、など色々楽しめます。
コンポートにするにはヘタは取り、
種は除かな い方が、杏仁の様な香りがして
美味しいです。
薬効:葉【琵琶葉】咳、胃炎、悪心、
おう吐、あせも、湿疹。
種子【琵琶核】咳、吐血、鼻血。
十薬という和名が付いたどくだみ、
沢山の役目が備わっている。5月~6月、
初夏に花を咲かせ時、根を除いた全草を
刈り取って洗い、天日干しにして、
どくだみ茶として使う。
薬効:血液浄化、止血、痔、利尿、便秘、
むくみ、おでき。
性質が〈寒〉なので冷え症の人はヨモギなど
体を温める薬草を混ぜて飲むと良い。赤く腫れたおでき
、蓄膿症の患部の余分な熱をとる。脳卒中の後遺症、
動脈硬化の予防にも良い。肺 肝 大腸 膀胱経。
味は〈辛〉。慢性鼻炎には、
ハト麦と合わせて煎じると症状を軽減させる。
!妊婦は使用しない
全国の山野や、道端に生える、
一年中見られるよもぎ。草餅や、お茶、
沐浴剤に利用しますが、天ぷらも美味しいそうです。
乾燥した葉を石臼で挽いて濾し、
葉の裏の毛を集めたものが、お灸に使うもぐさです。
「厄を除き、福を呼び込む」薬草と、いわれています。
アトピーの人は、乾燥よもぎを布袋に入れた朝風呂に
入るとよいです。
薬用部位:葉
薬効:下腹部の冷えによる痛み。生理痛、
生理不順(生理が 遅れがちの人)子宮出血
血の巡りを良くするので肩こりや、目の下のクマによい。
ほてる人は使用しない。
5月5日 信州では、桃の花が満開!!
晴れていたのに急に黒い雲が広がって
雷がゴロゴロ鳴り出した。いそいでパチリ。
漢方ポケット図鑑で調べてみる。
薬用部位:種子(桃仁)葉(桃葉)
成熟果実(桃子)と1本の木に以下の役目がある。
薬効:桃仁(種子)は生理痛、生理不順
便秘 打撲
!妊婦は服用しない。
種子: 漢方でよく使われる。
小毒があるので合わない場合る。
葉:あせも
花:むくみ 尿路結石 便秘
果実: 便秘 喉の渇きを癒しお
腹を温める。胃腸に熱のある人、妊婦は多食しない。
山菜でお馴染みのタラの芽の木です。
先の方に大きな芽が沢山付いていますが、
こんなに高くては、届かないじゃん。
根皮か樹皮をはいで水洗いし、天日乾燥して
神経痛関節痛 糖尿病 胃潰瘍に用いるそうです。
樹皮には、トゲがあります。漆の木に良く似ていますが
、こちらには、棘がありませんので、
ご注意ください。間違えたら大変!!
用い方・・・1日5gを荒く刻み400ccの水で2/3
になるまで煎じる。3回に分けて温かいうちにむ。
糖尿病には蓮銭草(カキドオシ全草)、
びわの葉を5gづつ加えるとさらに効果がでる。
正月七草がゆの春の七草のひとつ「はこべ」です。
春の七草をまな板の上に載せ包丁でトントコンと
刻みながら「明の国から鳥がはやり病を運んでくる
前に七草がゆ食べましょう」と農家のおばさまが
唄っていたのをTVで見たことがあります。
インフル予防と言う事でしょうか。
何と室町時代から歌い継がれているそうです。
効能を薬草図鑑で見ると 歯槽膿漏予防 歯痛 乳汁不足
(!妊婦は使用しない)歯槽膿漏には、
塩をフライパンでよくから煎りして はこべの擦った汁を入れ
緑色になるまでさらに煎る。
これで歯茎のマッサージをするといいそうです。
晩秋から冬にかけて喉の痛み、
扁桃腺の腫れた時に使うといいです。
シロップ漬けにしておくといざという
時にたすかります。
画像をクリックして頂くと、作り方が出ます。
冬に出回る温州ミカンの果皮は、
陳皮(ちんぴ)と言って立派な生薬で
古いものほど良いとされています。
ノーワックスのみかんを洗ってから剥いて
日干しにします。漢方では芳香健胃薬
として使われています。
体を温める性質があるので冷えてお腹が
ゴロゴロしたり、朝方の下痢胸苦しさ
咳希薄な痰を取るのにも良いとされています。
お茶に入れたり、水で戻して細かく刻みサラダ
のトッピングや炊き込みご飯の上に乗せてもいいですね。
私もお腹がゴロゴロ落ち着かない時に使っています。
芳香性なのでさっとお湯に通すくらいで使います。
私の住んでいるあざみ野は、住宅街ですが
まだ少し探せば野草を見つけることができます。
ありました !ききょう です。
根に薬効があり、感冒で痰の多い咳の喀痰
喉の腫れ それに伴う痛み止め などです。
根はトラジといい韓国料理にもつかわれます。
カリカリとした歯触りが良い薬膳材料です。
こちらも喉が腫れて痛む時 茎葉を煎じて
使います。他におでき 切り傷 やけど。
海岸沿いに生えていますが 庭の片隅にも
植えられていますね。
秋の始まり頃 になると駅近くの花屋さんの
店先に釣鐘人参を見かけます。
つりがね人参の根は痰の切れが悪く乾いた
咳きの出る人によいそうです。今の季節に
花を咲かせるんですね。。関心!
風が吹くと紫の花が揺れてなんともかわいらしいです。
鳥取砂丘のらっきょうがやっと手に入りました。
薬膳では、心臓が痛む時、内臓が冷えて寒気が
する時に良いとされています。乾燥した物は、
漢方生薬「薤白」と言い理気薬です。
良く食べられているのは、らっきょうの甘酢漬けです。
夏にむけて、我が家では、なくてはならない食材です。